会社概要

代表の想い

我が子を安心して預けられる場所を

私自身に知的障がいの長男とADHDの子どもたちがいます。
小さいときから障がいがわかっていたわけではなく、成長するにつれて言葉が遅かったり成長の遅れがあったりしてわかりました。
いろんな療育にも通いましたが、どこに行っても「もうしばらく待ちましょう」などのあいまいな言葉しか言ってもらえず、子どもを預けるにしても安心して預けられる場所がない。病院も診断してもらうまで何年も待つ、といった状況でした。
やっと5~6年くらい前から発達障がい児を対象にした放課後デイサービスができ、放課後に子どもたちが通える場所ができたのですが、私としては安心して子どもを預けられる場所ではありませんでした。「それなら自分で作ろう!」と、療育センターで出会った同じ境遇のお母さんたちと一緒に2014年、「にじいろ」を立ち上げました。

障がい児を育てる一人の母親として

長男には最重度の知的障がいがあります。幼少期に言語聴覚士の先生に「これ以上成長はできない」「もうしゃべれない。『ママ』って言えない」と言われました。
でも私はあきらめませんでした。自分でできることはちゃんとできるようにサポートし、勉強も試行錯誤しながらもさせるようにしてきました。
今、長男は地域の高校に通っていますが、会話に困ることは全くなく、冗談を言えるようにまでなっています。よく聞けばイントネーションがちょっとおかしかったりはするのですが、ちゃんと困らないくらいに成長してきています。
通知表も3をもらえるほどになって、難しい方程式が私より早く解けたりもします。
「かわいそうだから」とか「障がいがあるのになんで勉強させるの?」とか言われることもあります。「無理をさせない」という考え方もあると思います。でも「障がい児だからしなくていいよ」「あなたはこれだけでいいよ、ボール遊びしてたらいいよ」というのは、ちょっと違うと思うんです。
私は母親として、「障がいがあるからなんでもOK」というふうには育てたくなかった。やはりイヤなこともしないといけないし、頑張らないといけないこともあるし、いろんなことにチャレンジさせてあげたい、という気持ちが一番にありました。
無理なくというよりは、自分でできることはちゃんとしていきたい。普通の子が辿る道を、障がいがあっても辿らせる。自分で立ち直る力をつけさせる。そのために少し無理をさせる。それが大切かなと思います。

子どもの力を信じること

やり方次第で脳が活性化すると、いろんなことができるようになっていく。勉強の仕方によっては普通の子どもと同じようにできるようになる。そのことを私は自分の子どもを育てていく上で身をもって体験しました。
夢がちゃんと実現できるようになるということを自分自身が子どもを育てていてわかったので、他の子どもさんも夢をあきらめることなく実現できる、そのお手伝いができたらと思っています。